ハマグリ

ハマグリの概要

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項  目詳  細
名  前ハマグリ
分  類マルスダレガイ目マルスダレガイ科ハマグリ属
学  名Meretrix lusoria
分  布北海道南部から九州、中国大陸沿岸、朝鮮半島、台湾

形態・特徴

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形態

個体差はあるが殻長8cm、殻幅5cmほどの大きさで丸みを帯びた三角形の2枚貝。膨らみが大きく厚みもある。貝殻の色は白地に茶褐色や黄褐色。2本の放射帯を持つものもあり、桑名ではこの放射帯がハの字に見えるものがよいと言われている。穏やかな浅瀬の海に生息しているため、貝殻は薄く、軽いのが特徴。ホンビノス貝と似ているが、こちらは水揚げ直後は黒色で次第に白くなってくる。一方、ハマグリは褐色である。

特徴

日本では古来より食べられており、近年では高級食材のひとつ。ハマグリには外洋性と内湾性の2種類があり、日本で流通する約9割が中国産のシナハマグリ。残り1割が国産だが、その半分以上が千葉県などで獲れる外洋性のチョウセンハマグリ。三重県や熊本県で獲れる内湾性のハマグリはホンハマグリと呼ばれる。ハマグリの殻は他の個体の殻だとぴったりと合うことがないことから、「夫婦円満」「夫婦和合」の象徴とされ、縁起物として祝い事の席で料理としてふるまわれる。

夏に産卵する前までが旬となり、桑名産のものは4月から7月、千葉のチョウセンハマグリは九十九里浜で5月、6月頃。

選ぶときのポイント

新鮮なものは持った時に重みがあり、殻を叩くと高音がする。また、触った時に水管がすぐに引っ込むのも鮮度の良い証。

多く含む栄養素

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骨や歯によいとされるカルシウム、塩分摂取を調節するカリウムが豊富。他にも貧血予防によいとされる鉄分やビタミンB12、皮膚や粘膜の再生に関係するとされるビタミンB2も多く含む。

食感

加熱しても身が硬くならず、柔らか。

調理法

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煮る

うしお汁
鍋に水とハマグリを入れ、貝の殻が開くまで中火で加熱してじっくりとうまみを引き出し、少々の塩で味を調える。椀に盛り、三つ葉などを添える。

蒸す

酒蒸し
鍋にハマグリと日本酒を入れてふたをして加熱する。貝の殻が開いたら火を止め、器に盛る。