シバエビの概要
| 項 目 | 詳 細 |
|---|---|
| 名 前 | シバエビ |
| 分 類 | 十脚目クルマエビ科ヨシエビ属 |
| 学 名 | Metapenaeus joyneri |
| 分 布 | 東京湾以南、東アジア沿岸域など |
形態・特徴
形態
クルマエビ科の小さなエビで成体の体長は10cm~15cmほど。全体的に側扁形で細身。額角は前方にまっすぐ伸びており、クルマエビ科の中では比較的短い。上縁だけにのこぎり状の歯が7~8本あり、頭胸甲は軟らかく、細かい毛が生えている。色は半透明の淡い黄色で、頭胸甲から腹節にかけて青色の細かいごま状の斑点がある。尾肢は青緑色から茶褐色をしている。産卵期は初夏から初秋にかけて、漁期は産卵が終わった秋から春になる。
異名
シラエビ、マエビ、アカヒゲ、シロエビ
特徴
名前の由来が現在の東京都港区芝(しば)周辺がまだ海だった頃によく獲れたところから来ていることからもわかるように、もともとは東京湾に多く生息していた。しかし埋め立てや汚染などによって今ではほとんど獲れなくなった。現在の主な産地は三河湾、瀬戸内海、有明海などだが、全体的な漁獲量も減ってきたのでいまや高級品といってもよい。
水深10~30 mぐらいの内湾の泥底などに生息し、昼は泥底に潜り、夜になると海底を泳いで移動して甲殻類や貝類などを捕食する。寿命は1年から1年半と短く、産卵を終えると雌、雄ともに死ぬ。
小型で殻が柔らかいのが特徴でかき揚げによく使われる。火を通しても他のエビに比べて赤味があまり出ない。
旬
小ぶりのものは冬、大きいものは春。
選ぶときのポイント、その他
青色の小斑点がはっきりとしているもの、全体的に透明感があるものを選ぶとよい。
多く含む栄養素
疲労回復や視力回復などに効果があるとされるタウリンが豊富。火を通すと少し赤みが出るのは強い抗酸化力を持つアスタキサンチンが含まれているため。また、殻にはカルシウムやキチンも多く含まれている。特にキチンは不溶性食物繊維なので、便秘予防などにもよい。
食感
生で食べると柔らかでとろりとした食感。火を通しても殻と身が柔らかい。
調理法
揚げる
素揚げ
丸ごと素揚げにして塩をふる。
揚げる
かき揚げ
小ぶりのものはそのまま殻ごと、大きめのものは殻をむき、ほかの具材と合わせて揚げる。