ホタルイカの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | ホタルイカ |
分 類 | ツツイカ目(開眼目)ホタルイカモドキ科ホタルイカ属 |
学 名 | Watasenia scintillans |
分 布 | 鳥取、京都、福井、石川、富山、新潟など日本海側全域 |
形態・特徴
形態
胴長およそ5〜7cm。重さ10gほどの小型のイカ。全体的に青みがかった半透明で、夜になると体の発光器が青白く光る。発光器はすべて腹側にあり、一番強く光るのは腕の発行器。目の下、胴体にも発行器が分布している。ホタルイカが発光するのは敵から身を守る威嚇、擬態や仲間とのコミュニケーション、餌寄せのためと考えられている。
特徴
日本海に生息するホタルイカは対馬暖流に乗って北上する。1月後半から山陰沖、若狭湾、富山湾の順に水揚げが始まる。ホタルイカは深海性で、昼は水深200〜600mほどに生息し、夜になると海面近くまで浮上する習性を持つ。特に富山湾では、産卵期の早春から晩春にかけ、夜になると一斉に浅い海へと浮上し暗闇にホタルイカが輝く光景が春の風物詩となっている。雄は交接を終えると死んでしまうため、海面近くに浮上してくるのはほぼ雌のみ。アニサキスや旋尾線虫の幼虫などの寄生虫がいることや傷みが早いことから生では食べない。なお、刺身用として販売されているものはすでに冷凍処理が施された商品である。
旬
旬は主に3月から5月。最盛期は4月。
選ぶときのポイント
目が黒々としていて、胴体はしっかりと張りがありツヤがよいものを選ぶとよい。
多く含む栄養素
ビタミンA(視力や皮膚の健康によいとされる)、ビタミンB12(貧血予防)、タウリン(肝機能を高める)など、栄養豊富。
食感
ボイルしたホタルイカはぷりぷりとして歯ごたえがある。
調理法
煮る
からし酢味噌和え
ボイル済のホタルイカの目、口、軟骨を取り除き下処理をし、からし酢味噌で和える。付け合わせにワカメを添えるのもよい。
アヒージョ
小鍋にオリーブオイルを注ぎ、唐辛子と塩をひとつまみ入れ、下処理をしたホタルイカを入れて火を通す。仕上げに刻んだにんにくを入れて軽く混ぜる。同じく春が旬の菜の花を一緒に入れてもおいしい。
炒める
バター醤油炒め
フライパンにバターと刻んだにんにくを入れて香りを出し、醤油を加えてホタルイカをサッと炒める。