アユの概要
項 目 | 詳 細 |
---|---|
名 前 | アユ |
分 類 | キュウリウオ目アユ科アユ属 |
学 名 | Plecoglossus altivelis |
分 布 | 北海道西部以南の日本各地、朝鮮半島やベトナム北部など東アジア一帯 |
形態・特徴
形態
全長約10cm~30cmほどの大きさの日本では代表的な川魚。ただし、本来は川と海を回遊する魚。秋に川の河口付近で孵化し、河口近くの海でプランクトンなどを食べて過ごす。冬を越し、春になると5cm〜10cmほどに成長した稚魚となり、川を遡上し始める。
異名
スイカのようなよい香りを放つため、「香魚(こうぎょ)」と呼ばれる。
特徴
主な産地は茨城県、神奈川県、栃木県、岐阜県などで特に養殖が盛んなのは、愛知県、和歌山県、岐阜県など。アユの遊漁解禁日は地域によって異なるが6月1日前後のところが多い。7月頃のアユは骨も柔らかく、美味しいとされる。
旬
6月〜10月。一番美味しいのは7月とされている。
その他
俳句の季語にもなっていて、万葉集などでも多く読まれる。また「若鮎」は春、「鮎」は夏、「落鮎」は秋、「氷魚(ひうお、鮎の稚魚の別名)」は冬の季語として、春夏秋冬すべての季語にかかわっているのも特徴。
多く含む栄養素
栄養価が高く、ミネラル、カルシウムが豊富。特にカルシウムはマイワシと比べると3倍も多く含まれる。また、アユのタンパク質は加熱しても変わらないので、1匹で成人が1日に必要なタンパク質の1/4を摂取できる。
養殖のアユは恵まれた環境で育てられていることから、脂ののりがよく、脂質は天然ものと比べると3倍ほど多い。この脂質はオメガ3系の多価不飽和脂肪酸でEPAとDHAを多く含む。また、内臓にはビタミンAが含まれ、天然ものと比べると4倍多いと言われている。ビタミンAは目の神経伝達物質となるほか、粘膜の細胞を保つ働きがあるとされ、免疫力を高める効果もあるとされる。
食感
身はフワフワで上品な香りと味わい。頭から尻尾まで食べることができる。
調理法
調理法キーワード:焼く
焼く
塩焼き
代表的な食べ方が塩焼き。頭から尻尾、内臓まで食べられる。内臓のほろ苦さも美味。