フノリの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | フノリ |
分 類 | スギノリ目フノリ科フノリ属 |
学 名 | Gloiopeltis |
分 布 | 日本各地沿岸の潮間帯 |
形態・特徴
形態
マフノリ:体は円柱状、またはやや平ら。二叉分岐、数回枝分れして高さ10~20cmの扇形を形成。内部は糸状細胞と粘質。
フクロフノリ:体は円柱状。不規則に枝分れ、高さ5~15cm。体形は生育地によって異なる。枝は中空で、ところどころにくびれがある。
ハナフノリ:体は小形、高さ1~4cm程度。小枝が不規則に密生、先端の枝は櫛の歯状。
異名
布苔、布海苔、布糊、海蘿、鹿角菜(ろっかくさい、ろくかくさい)
「フノリ」はフノリ科フノリ属の海藻の総称。日本近海で生育するフノリは、マフノリ・フクロフノリ・ハナフノリの3種。
マフノリ:真布苔、真布海苔、ホンフノリ(本布苔、本布海苔)
フクロフノリ:袋布苔、袋布海苔、ブツ(九州)、ノゲノリ
ハナフノリ:花布苔、花布海苔
特徴
マフノリ:本州中部以南、特に九州西岸に多く分布、糊料や食用としての品質は最上。
フクロフノリ:日本各地沿岸、千島列島から九州まで広く分布、生産量はフノリ属ではもっとも多い。
ハナフノリ:東北地方以南に分布。
旬
2月〜5月
多く含む栄養素
ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、ヨード(ヨウ素)、ベータカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン・ビタミンB6、パントテン酸、葉酸、ビタミンE)、食物繊維、フノラン(funoran、胆石や特定のがんの予防に良いとされる、フノリ特有の栄養素)
食感
ぬめりがあり、生だとプリプリの食感、乾物はコリコリとした食感が特徴。煮たりゆでたりことでとろみが出る。さらに、そばのつなぎとして使用されることも。新潟県特産の「へぎそば」にはフノリが練りこまれているため、いっそうツルツル感と弾力が増す。
調理法
煮る
煮込むだけで特有のとろみが出るため、体を温めたい寒い時期の汁物にも最適。
その他
生で、または水で戻してすぐ使えるため、サラダや酢の物の具材としてとても便利。汁物や麺類のトッピングにも合う。