ミズダコの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | ミズダコ |
分 類 | 八腕形目ミズダコ科ミズダコ属 |
学 名 | Enteroctopus dofleini |
分 布 | 日本では東北地方以北の海、北アメリカ大陸沿岸海域 |
形態・特徴
形態
タコの中でも最大の種で足を広げた体長は3m~5m、体重は10kg~50kg。これまでに発見された最大のものは体長9.1m、272kgにもなる。丸みを帯びた胴体と長い8本の腕を持つ。大きな種なだけに口のカラストンビも大きく、人間の握りこぶしぐらいのサイズ。腕には多くの吸盤が付いている。体色は赤褐色から茶褐色で、周りによって色を変えて擬態する。
異名
オオダコ(大蛸)
特徴
主に冷たい海域に生息し、ケガニやタラバガニなど大型甲殻類やホタテ貝などの貝類や魚類、ウニなどを貪欲に捕食する。反対に敵となるのはイルカやアザラシやサメ類など。攻撃された場合には墨を吐いて逃亡することもある。また、周りの岩や海藻などに合わせて体色や形を変え、天敵や獲物から身を隠す。知能が高いと言われ、学習能力や記憶力にも優れている。平均寿命は2、3年。雌の産卵は一生に一度で、数万個の卵を産み、食事をせず卵を守りながら、やがて死を迎える。雄も繁殖は一生に一度。雄の方が体も吸盤も大きい。マダコと比べると肉質が柔らかく水っぽいため、評価が劣ることもあったが、ミズダコの食感を好む人もいる。
旬
エリアによって旬は異なり、北海道で収穫漁が最も高い宗谷地区は5月~10月が旬。最北端の根室地区は8月~12月となる。
選ぶときのポイント、その他
刺激を与えると身が収縮してよく動くのが鮮度のよさのポイント。
多く含む栄養素
高タンパクで低脂質。コレステロールを減少させる作用、肝機能を高める作用があるとされるタウリンを多く含む。他にも炭水化物、脂質、タンパク質の代謝をサポートするナイアシンも豊富。
食感
柔らかく、プルプルとした食感。
調理法
刺身
刺身
新鮮なミズダコの柔らかい食感が楽しめる。
煮る
しゃぶしゃぶ
生とは違いコリッとした歯ごたえもありうまみも味わえる。